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心臓震盪(しんとう)について
◇心臓震盪(しんとう)とは?
心臓震盪は胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態です。
多くはスポーツ中に、健康な子供や若い人の胸部に比較的弱い衝撃(胸骨や肋骨が折れるとか、心臓の筋肉が損傷するような強い衝撃ではありません。子供が投げた野球のボールが当たる程度の衝撃で起こります。心臓の真上あたりが危険な部位です)が加わることにより起こるのですが、あまりよく知られていません。
?◇どういう状況で心臓震盪(しんとう)は起こる
スポーツによる突然死の80%以上が心臓震盪だといわれております。
たとえば野球でしたら、
- 打球が胸部に当った時
- 野手が投げたボールを取り損ねて胸部に当った時
- スライディングした際に膝が野手の胸部に当った時
等が考えられます。ソフトボールでも同じです。
まれな例では
- 空手の組み手で胸を打たれた時
- 柔道で技をかける時に肘が胸に入ったとき
- サッカーのゴールキーパーがシュートボールを胸で受けたとき
等があります。
◇何故心臓震盪(しんとう)は起こるのか?
心臓震盪(しんとう)は18歳以下で胸骨のしっかりしていないので、胸部の衝撃が直接心臓に伝わりやすいのです。ですから子供に多くおきています。
◇何故心臓震盪(しんとう)が起こると死亡する例が多いのか?
上記に示したようにボールや蹴られたことの衝撃の力によって心臓が停止するのではなく、心臓の動きの中で、あるタイミングで衝撃が加わったときに、致死的不整脈(心室細動:心臓がポンプの働きをせず痙攣している状態で脳に酸素がいかなくなる状態)が発生することが原因と考えられています。
では「あるタイミング」とはどんなタイミングかというと【心臓の収縮のための筋肉の興奮が終わり始める時で、心電図上でT波の頂上から15-30msec(ミリ秒:15-30/1000秒)前のタイミング】です。
確率的にはかなり低い確率だと思いがちですが、心臓は常に収縮運動を繰り返していますので、いつ心臓震盪になってもおかしくないのです。
心臓が一旦このような状態になると、収縮機能が働かないので、血液が全身に行き届かなくなります。特に脳細胞は酸素を血液中から取り込みますから、酸素が来なくなった段階で徐々に脳細胞は死んでいきます。3分もすると脳死状態になると言われています。そして、5分もするとAEDを使っても社会復帰は不可能に近いといわれています。
ですから、心肺蘇生法は一刻も早く救急車が到着するまでの間、絶えず行わなければなりません。
◇どうしたら心臓震盪(しんとう)を防げるのか?
胸部防護パッドが数社で販売されておりますので、アンダーシャツの上から装着しユニフォームを着ます。見た目は違和感がありますが、命の大事さを考えれば問題ないですよね。
SGマークを取得しているものがいいと個人的には思います。
それから、アメリカではバウンドの打球は正面で取らずサイドで取るよう指導しているようです。ジータの捕球の仕方なんかをみているとわかると思います。そしてその方が次の動作に入りやすいことも証明されています。
◇心臓震盪(しんとう)と思われる状態になったらどうするのか?
まずは、一次救急救命法の手順で蘇生措置を行ってください。パニックになってなにもわからなくなったら、胸骨圧迫をひたすら救急車が来るまで継続してください。
上記の措置は救急救命隊に引き継ぐまでの延命措置です。これをやったからといって心室細動からもとの収縮機能にもどる確立はきわめて低いです。あくまでも脳に酸素を送るための手段の一つとお考えください。
そして、やはり心臓が元の機能を取り戻すには「AED」が不可欠であることもお忘れなく、3分以内でAEDによる蘇生方法を実施することが、もっとも効果的です。
以上心臓震盪(しんとう)に関する情報です。
関連サイト→こちら
山田博正プロフィール
・山形県最上郡在住
・1958年1月生まれ
・1988年冬、家の玄関前で虚脱状態になり意識を失う。しかし奇跡的に心臓が収縮運動を再開し一命を取りとめる。
・その後県内の病院を回り原因を追究したが、原因がわからずじまい。
・1999年町に永井医院が開業し循環器系の専門医と聞き診察を受ける。
この診断でブルガダ症候群の病名を知る。(何これって感じ)
以後数度同医院でホルター心電図を受けるが病名が変わる事はなかった。
・2003年春職場で目が開けられないような虚脱感を覚え、自宅療養
翌日女房に連れられ、永井先生の知り合いの大学病院の医師の診断を受ける「ブ ルガダ症候群」の診断を受ける。(この日永井先生は留守)
・本当の意味でブルガダとは怖い病気であることを知り、ICDの植え込みを決意する。
※ICDとは植え込み型除細動器と言って心室細動を感知すると5秒後に除細動が自動的に行われるジッポライター程度の大きさの器具
・高円宮様がスカッシュ中に特発性心室細動でお亡くなりなられたのをしり、心室細動でなくならないためにはどうすればよいかを考え始める。
・インターネットで突然死の情報を収集する。
・新潟の(故)清水克子さんのブログに衝撃を受ける。
・AEDの必要性を自ら訴えていかなければならない運命に自分がいるんだと勝手に思い込む。
・突然死の中で全く心臓疾患のない子どもがスポーツ中になくなる事故の件数に注目
・埼玉医科大学総合医療センター助教授”輿水健治”先生から、心臓震盪の情報を得る。
・2007年「命をまもるやまがたの会」(任意団体)設立
学校を中心に救急救命法講習会とAED普及を目指し活動。
・2008年町内の全小中学校のPTA会長にAEDの必要性と心臓震震盪の怖さを訴えて一刻も早くAEDが導入できるよう働きかけ現在に至る。
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